【健康情報】30~40代の男性に多く発症「ペットボトル症候群」

熱中症対策として重要なポイントとなる水分摂取。以前と比べて、こまめに水分補給することを意識づける人も増えてきました。

しかし今、その水分補給のための飲料の選び方次第では深刻な病気になってしまう「ペットボトル症候群」という問題が浮上してきています。

このペットボトル症候群とは、糖分の入った清涼飲料水やスポーツドリンクなどを連日大量に飲み続けることによって体に様々な支障をきたす、いわば急性の糖尿病のことをいいます。

症状は、著しい喉の渇き、多尿、倦怠感、腹痛、嘔気などで、ひどくなると意識が低下し、昏睡状態に陥ることもあります。

水分補給に適しているといわれるスポーツドリンクですが、実は500mlで25g、角砂糖にすると8~12個分の糖分を含んでいます。成人が1日に摂取する適正糖分は20~40gとされているので、1日に2本飲んだら、それだけで過剰摂取になります。

このように普段何気なく飲んでいる清涼飲料水には意外と糖分が多いことをまずは認識することが大切です。甘い飲み物はあくまでも味を楽しむための嗜好品であり、水分補給には向いていません。

購入時には、必ず成分表示を確認し、糖分控えめの飲料やミネラルウォーターを選択して、体に厳しい夏を元気に乗り切りましょう。

※全国クロスタニン経営協会『健康の輪新聞』より抜粋